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にほんしゅのせかい 言いたい放題


by sasatatsu

たった今の事、初見のお客様。妖しい店故恐る恐る「お酒売ってますか」に「お酒しかありません(ビールや酎ハイは有りませんの意味)よ。」継いで「何かお探しのお酒が?」に「ムロカナマゲンシュが」イヤー出ましたね10年ぶりくらいの気分。「具体的には何処の蔵でしょう」に応えて「春霞とかゆきの美人とか」

あーあ、間違って入っちゃったんだなと思いつつ「ここがメインの売り場ですよ、まぁどうぞ」とプレハブ冷蔵庫を案内。どんなお酒を選んでくるのか見ない事にはお客様の「筋」が読めない。庭の鶯の米吟しぼりたてを選んで来た。黙って売れば良いのだが、どうせ二度と来ないだろうからと「ムロカナマゲン」が本来の意図と違って使われている趣旨を簡単に。

清酒のタンクは解放タンクが原則故にゴミや異物の混入対策で濾過は必要。これを素ろ過と言う。では無濾過とは。厳密には無炭素濾過と言い、活性炭による酒質矯正をしていない、ぶっちゃけ厚化粧無しの意味ですな。で生と言うのは加熱処理無しの意味で、乱暴な火入れ処理で不味い酒が多い中その反動で生が良い程度の意味。原酒とは文字通り加水処理によるアル分調整が無い。今では貯蔵熟成には原酒が望ましく、飲む時には詰まった香味を延ばして判り易くする為に軽く加水して味を延ばすのが良い。

こういった事情から10年程前に使われた流行言葉です。と解説し、折角だからご希望のムロカナマゲンで当方的に許される「志太泉 開龍(山田70%純米生原酒)」をお勧め。お召し上がりの際は温度を少し上げ軽く水を差して下さい。

ダンチュウはじめ偉い地酒屋さん、こんな事してたら消費者は育たない。結果として三増酒で墓穴を掘った経験の二の舞じゃあるまいか。

何処にぶつけて良いのか、無性に腹が立った。ここへ吐出した。即興で文書にした。腹立ち具合が伝わるか。


# by sasatatsu | 2025-09-29 18:09 | 酒の味 | Comments(0)

何かの弾みで「トロイの木馬」をポチってしまった。あの画面と音は身体に悪い。

強制終了も効果なく「再始動」みたいな処理をした。2週間かけて進行中のブログ記事2本が消えてなくなった。

改めてとぼとぼと考えている。3行文と写真の「テヘペロ」文でなく糞めんどくさい散文を何が悲しくて書き散らし公表するのは何故だ。

例えばTVCMの話だ。昨夜初めて某CMがギャグになっているのを観た。

例の「シャッチョ――ゥ。ヤッスーーイ。ウッレシィ」って社長と会社専属歌手のやり取りのあれだ。極めて胡散臭い。あれだけCMを流せばTV局も胡散臭いと思っても札束のびんたで『イエス サー』。なーにが社会の木鐸なもんか。

普通に考えて見ろ。あの値付けだと本来の原価は幾らかと普通疑う。ところがもう5年以上件のCMが続いているってことはビジネスが成立しているってことで。『誰がかうん?』と悩む当方がいる。フウテンの寅がやる啖呵売が似ている。

あれはお祭りというハレの場における大道芸の一種で、物を買う方も「バッタモン」を半ば承知で金を払う。木戸銭の一種として昭和のあの頃は許された。

令和の現代は何につけても「コンプライアンス・ハラスメント」と横文字でケチをつける。あのCMにコンプラ問題が出てこないのは、肝心のマスゴミを高いCM料金で手なずけているに違いない。

なんて風に内心で思ってもそれは「内心の自由」であり、ぶっちゃけ「視姦」しても犯罪を構成しないと同じ事。がしかしあのCM「何処か怪しいぜ」と公に向かって呟く事に漠然とした意味を感じて実行行為に及んでしまう。

個人的にはこんな動機で「ブログる」のだが、社会的に見ると、従来は一方通行の情報発信が個人個人の対応だが双方向のやり取りに変化した。しかも個人と個人という極微小の単位だが安く大量にコピペされることで現象として現れる。

上から目線でB層と呼ばれる「サイレントマジョリティ」が現実に政治的勢力になった。合州国のトランプや某県知事の「S」の例が見当たる。

考えて見ると「衆愚政治」が現象しているのだろう。それでもチャーチルの名言がと言うかそれだけが頼りとなる。ググったら出て来た。こぴぺする。

It has been said that democracyis the worst form of government except all the others that have been tried. - Winston Churchill




# by sasatatsu | 2025-09-26 16:39 | いいたい放題 | Comments(0)

志太泉 純米酒「風神」

志太泉の純米酒「風神」について書こうとしている。今年度の「風神」は約1ヵ月前の入荷と記憶する。入荷日に早速利き酒をした。以来当方の頭の片隅にこやつめが住み込んで当方の酒体験の際にちらつく。と言うよりも「風神」の風合いが利き酒の際の標準メジャー(物差し)になっている。ところでメジャーと邦記するがmajormeasureの両者がオリジンである。大リーグ(メジャーリーグ)はmaで、物差しはmeの方だ。英語ネイティブは聞き分けられるのだろう。英会話で頻繁に取り上げられる「R」と「」の違いの類か。この問題点(問題と思わない向きは大半だろう)はAIがテクノロジー分野のみか哲学社会学の人文分野において必須手段とならざるを得ない現代日本で統一的な解決法の構築が喫緊の課題になる筈だ。AIの本質は圧倒的大量の情報を一定の法則性で纏め編集する事にある。地球規模で見る時情報の圧倒的多数は英語である。英語的思考で編集された情報を日本語に変換して読み取る。ここに二重のバイアスが掛かって微妙にオリジナルと違いがでる。科学技術の場合は言葉が定義する事実は一つゆえ英日変換時に齟齬は出にくい。一方人文分野においてはどうか。愛はloveと訳すが、キリスト教の聖書のloveは一般日本人が使う愛なのかという疑問が出て来る。政治分野で頻繁に使われる自由はfreedomlibertyだがどう違う。

厳密には「生成AI」と呼ぶべきなのだが、国際標準でみると「日本語ハンディキャップ」が発生するだろう。これについてパンピーに警告しているのは東大の伊東乾教授くらいしか知らない。結構深刻な問題だと思う。

脱線した。「風神」の風合いについてである。

基本的に「甘味」が背骨となる。40年に亘るSDの「ゲッペルス効果」で何時の間にやら「辛口」が肯定的価値観として刷り込まれたが、甘酒がベースの清酒は「甘味」が基底となる構造である。典型的な大粒軟質米たる愛山はモロミ中で溶け易い。愛山酒は一般的に甘くジューシィと言われるが現代吟醸に関しては愛山でなくても甘くジューシィになる。多くの吟醸にカプブリ酵母が使われる事が原因だからである。愛山酒の「甘・ジュ―」はその溶け易さ故デンプンの糖化作用が効率的に働く事から来る。「ジュ―」に関しては感応的には酸味が関連する。愛山の場合は甘味で輪郭がぼけ易くなる所、輪郭を浮き上がらせる作用を酸味が持つ。愛山酒における「甘・ジュ―」は双方が補完し合って個性と成った事例である。甘は軟質大粒が起因、ジュ―は特有の酸味が影響している。特有と記した。如何に、の解説が居る。愛山と言う酒米は山田錦と雄町が掛け合った山雄67と舟木雄町を親に持つ愛船117の掛け合わせが血統である。雄町の血が非常に濃い。雄町米の酒の特徴の一つに太く奥行の有る特有の酸味がある。愛山の酸は正しく雄町のそれのど真ん中と言える。この酸が味を引き締める。濃厚な甘味を太い酸が背後から支え味の輪郭を構築する。愛山酒の「甘・ジュ―」の構造である。ここまで書くのに2週間かかった。志太泉「風神」の奥深さを表現しきれない。正確には表現力不足である。先程(09/20)蔵から最後の在庫分「風神」が届いた。蔵内在庫が薄くて1.8Ⅼと720mlそれぞれ12本だけである。これだけ優秀な酒だもの売れちまうよな、と。金に余裕があれば今年の「風神」を利いた直後に「大人買い」出来たのにな等とふと思うが、そうなると今度は貯蔵スペースが足りない。店に外付けの冷蔵庫が・・・・。『足るを知る』は精神世界の言葉であるが、現実の物欲の次元でもある程度言い得て妙である。

この調子だと一般市場における志太泉「風神」は少ないかも。何処かで目にされた時は「是非とも買い」である。1.828007201450円前後と酒質から見れば「フトーに安い」。

繰り返すが語ろうとすればする程あれこれ語りたくなって納まらなくなる。乱暴だがこのままアップする。


# by sasatatsu | 2025-09-20 16:24 | お勧め | Comments(0)

雷が落ちた

最近の北海道は低気圧の通り道になっている。そこから延びる寒冷前線が活発化しながら秋田を通過すると場所によって大雨や雷となる。運の良い事に秋田市は大雨や雷が外れてくれていた。市外の周辺地域は雷や洪水の被害を被っていると報道があった。僅か20キロの差で斯くも天気が違う。明らかに南洋のスコールの様な気象である。当地に流れて来て36年が経つが今年の78月の気象現象は初めてである。例えて言うなら「タガが外れた」とでも表現できるか。

気候が温暖化すれば大気中の水蒸気は増えるのが原理原則である。降雨や降雪量は増える。大雨・大雪と現象する。教科書の通りで判り易い。その原因が産業活動由来の二酸化炭素(温暖化ガス)と「科学的」に断定出来た頃には「時すでにお寿司もとい遅し」である。ここに政治が介入する意義が有るのだがステイツマンが居ない。政治の不毛は口にするだけ疲れる。

雷である。先日の早朝我が家の近所に落ちた。TVが受信不能。馴染みの電気屋さんに連絡するのもさして金にならない仕事ゆえ躊躇われる。

秋田市雷TV受信不能というキーワードでググった。0120で始まるTVアンテナ関連の修理窓口に「釣られた」。先方の話では5分以内に秋田市担当から家宛に電話が来るので不審電話と思わずに受けてくれ、であった。はいはい来ました。その担当?が開口一番アンテナの種類と設置場所を尋ねる。答えると続けてアンテナ設置から何年経つのか訊いて来た。曖昧な記憶のままに15年位かなと答えた。対してそれならアンテナの取り換えでしょうと言ってきた。ははあ、ピンと来た当方は、あっそうまぁ考えますわ。で電話を止めた。現状を見る事無くアンテナ設置年だけで「とっかえた方がええよ。」は端からとっかえ有りきの営業方針で、ある種のやるやる鷺鳥である。自動車修理工場がどんどん潰れている。修理内容の変化が原因である。故障該当部分の修理が難しい。故障部分含めて周辺部品のアッセンブリー交換となる。設計段階から故障部分の修理を考えていない。設計当事者に言わせればあまりに高度かつ精密ゆえ、下手に手を入れられるより部分全体の交換の方が(メーカーにとって)合理的だと言う理由だろう。事故修理の事情の変化は理解できるが、落雷事故のアンテナ修理(アンテナとは限定できない本体かもである。)を現状を見ないで「交換」は子供騙しの類であるが、結構引っかかるのだろうな。当方この類の電話口の「営業」は性悪説に立つ。昭和29年産まれの当方と現代人?とでは耐久消費財の概念が違うのだろう。

当方の様な消費者態度は客観的に見れば「時代遅れ」なのだろう。問題は「時代」が正しく進んでいるかだ。ここで正しくの意味が問われる。

SDGsの掛け声がそこら中に溢れ、バッジまである。しかしSDGsの精神の本質まで遡ったら現行資本主義体制の否定に繋がるんでは、誰も言わない。

「王さまは裸」である。落雷で思った事である。


# by sasatatsu | 2025-09-01 17:25 | いいたい放題 | Comments(0)

全体を観る

テレビのニュウスは毎日「異常な暑さ」が枕詞である。必ず「例年以上の暑さ」とやっている。仮に地球の温暖化現象の結果とすると「例年の平均値」は意味が無い。何故なら毎年、平均値を超えて暑くなるのが「温暖化」の実体だからである。PCで東アジアと我が国の雲の画像を観てみるとヒマラヤ山脈から延々と大陸中国南岸、沖縄上空、九州上空と雨雲が連なっている。日本の梅雨時特有の現象である。南西日本では毎日大雨が続く。我が国の梅雨末期特有現象である。

「戻り梅雨」と言う季語?があったような。マスゴミではまだ聞かない。

初夏の梅雨と晩夏から初秋にかけての秋霖は一つに纏めて「雨季」と見るべきである。偶々太平洋高気圧が強すぎて日本列島を覆うと「盛夏」に見えるだけで基本は「雨季」であると観察しよう。これって当方が高校生の頃の科学の授業でやった様な気がする。だから何なんだ。である。大学進学率が2024年度で59.1%だそうで、と言う事は高校で修める内容はほぼ一般教養(パンキョウ)と言って良いのだろう。

お天気現象で言えば「異常気象」と囃し立てる方が「異常」である。科学的に見れば「有りうる現象」である。問題の本質は「有りうる現象」が恒常的に起こるのか偶に「今有る」のかだと思う。仮に恒常的なそれとするなら。合州国の親分がトランプであることは危険がアブナイ。彼は「地球温暖化」は「フェイク」だと公言しているからである。二酸化炭素を気兼ねなく排出したい様々な勢力の利益を隠して代弁していると考えた方がよい。ラストベルトのレッドネックの利益を代弁しているかの姿勢こそ「フェイク」である。

酒の話と関係あるのか、である。

全体を見よ。

平均から観れば「異常」だろうが、モンスーン気候の雨季と言う全体から見れば「有りうる(おかしくない)」現象である。日本酒の風合いを大雑把に全体像として纏めると如何評すべきか。日本酒の成り立ちを乱暴に言ってしまえば『甘酒をベースにアルコール発酵』した液体を濾した物である。甘酒がベースであるから基本的に「甘い」が清酒の風合いについての「全体像」である。清酒についての「甘辛問答」は極めて狭い数値の範囲での議論となる。

最近の清酒とりわけ「特名酒(特定名称酒)」は吟醸や純米吟醸が「標準」であるかの様相である。質の悪い(?)事に吟醸・米吟となると何処の蔵も全国新酒鑑評会を頂点とする品評会(鑑評会と言う言葉は全国にだけ使うと記憶する)における主たる傾向に靡いてしまう。当方が嫌味たっぷりに言う「カプブリ」である。主要な吟醸香の一つであるカプエチの生成には多くのブドウ糖を要する。必然的にカプブリの酒は「甘く」なる。構造的に「甘い」所に更に「甘」を詰め込んだのが現行のカプブリ吟醸である。

どんな味が好みか、の問いに「辛口」という答えが標準であったのはつい数年前である。最近は「甘い酒」が良いという答えが3/4位である。これの意味する所は好みの傾向とは本来個々様々で多様性ある筈であるが、実体は漠然と作られた全体的傾向に大きく影響されている事実である。

先月発売の或る酒を体験し、日本酒(清酒)の風合の基本は「甘味」にあると納得させられた。志太泉酒造の純米酒「風神」である。


# by sasatatsu | 2025-08-27 11:22 | 酒の味 | Comments(0)