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にほんしゅのせかい 言いたい放題


by sasatatsu

常識と非常識

秋田にも雪が降ってきた。10年程前なら12月の今頃の雪はサラサラの粉雪と記憶する。一昨日から降る雪は当方がガキ(ご幼少)の頃の美濃の雪である。湿り雪である。踏めばクチャリと崩れ、車の轍はたちまち水路と化す。そして夜が来る。弊店前の道路からシャーシャ、ヒューンとタイヤが空転する音がする。ブラックアイスバーンである。丁度その頃、キクちゃんが来店。

「あっちこっちで車がぶつかってるよ」

今シーズン初の本格的冬ゆえ、板金屋は大忙しになろう。などと「風と桶屋」物語を想像しているうちにひょんな事に気がついた。地吹雪によるホワイトアウト現象である。気温が有る程度以下に成ると、降雪は固まらずに粉状となり、強風にあおられて砂漠に於ける砂嵐状態になる。前後左右真っ白で、車のハンドルを握って座っていても地面に対して垂直即ち、重力に従って正しく存在するのかすら、怪しくなる。前後に他の車が連なっているはずだがテールランプもフォグライトも視認不可能である。

何の切っ掛けか記憶にないのだが、大型トラックの運転席に居て地吹雪を体験した。その時「おやまぁ、こりゃアブナイ。」と思った。

何が「危険がアブナイか」である。大型トラックの座席からは地吹雪は足下にあり粉雪が吹雪いている現象を上から俯瞰できるのだ。一定の気象条件下で雲海の発生する土地でTVが山(盆地状の場所が多い)の上から雲海が見えると報道するのと同じ現象である。雲海の中は思うに濃いガスが掛っているのだろう。登山の最中にガスって視界が悪くなるのと同じだ。

ホワイトアウト状態は座面の低い乗用車の中でありトラックなどの大型重量車両からは見通せる。それがどしたである。乗用車のドライバーとトラックのそれとでは共通の道路で共通の気象条件だが「認識」が違うのである。

トラックのドライバーは基本的にプロゆえ一応安心できようが、例外も出るのが世の常。前だけ見て足元に小型乗用車がうろうろしている事に無意識な奴が居ないとは言えない。

業界の常識は世間の非常識。秋田の常識は日本の非常識。でもって・・・・これ以上は止めておく。蓋し無駄。


Commented by 燗好き at 2018-12-22 23:49 x
横須賀は東日本大震災で出た放射性廃棄物が搬出されてよかったね。どこに運ばれるのかは分からない、とも言わない。
たまたま先日見た時論公論ではもんじゅ後継の高速炉について。我が国で核燃料サイクルが必要なのでしょうかと問い。番組終了直後がNHK東京リボーンの予告。夜のビル群からこれでもかと光が溢れる映像が。2020年に向かって東京が改造されていきますと…。
何と浅はかな。
「秋田の常識は日本の非常識」と「高速炉と東京リボーン」が私の中で印象深く重なったのでした。
by sasatatsu | 2018-12-15 12:43 | いいたい放題 | Comments(1)