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にほんしゅのせかい 言いたい放題


by sasatatsu

儲けたのは誰でしょう。

人間とは現金なもので儲からない事はまず手をつけない。昨年から大騒ぎの麺類騒動(もりかけスパ)だが、あれで誰が儲かったのかを大きく表に出さない事が不思議だ。

当地でも起こった事だが大学などの新設に先ず興味を寄せるのは建設業者とその関係者である。土地の買収と建物の建築でいっとう最初に大きく金が動く。県立大学のキャンパスが由利本荘市と秋田市に数十キロ離れて建設された経緯を知っていて探らない。国際教養大が有名になったがその前身はミネソタ州立大学秋田校と呼ばれた。教育内容では無く、校舎の建築にもっぱらの興味があったやに見える。仏作って魂入れずが、国際教養大になって初めて魂が入ったようだ。

加計学園とかの経歴を見ると、教育関連の法人を立ち上げ、その公共性をえさに関連自治体や文科省などから補助金をもらって立ち上げ、その後の学校運営は内実が「怪しい」と言う風景が見える。50億必要な立ち上げ資金を水増しして100億とし70億の補助金を貰えば乱暴に観て20億の儲けである。立ち上げ資金の審査は関連自治体が忖度してくれる。地元議員の圧力とウマシカジモティのタヌキ算用に自治体は媚びる。先ず誘致ありき故、立ち上げ計画の内実までは踏み込まない。獣医師が足りないのなら既存の学部にそれなりの金を入れて定員を増やす方が遥かに効率的かつ、獣医師養成に実績は充分にある(半世紀にわたり新設獣医学科がなかったことの裏返し)。四国に獣医学部がないからと四国に建てても卒業生が四国に留まるか、需要がなければ留まらない。加えて既存の四国の公立大が獣医学部を新設しなかった事も地域に於ける必要性が逼迫してはいない証である。

当方御得意の岡目八目にすれば学校新設詐欺商売にみえる。これに気が付いたカゴイケとやらの香具師が加計学園をモデルに補助金詐欺を実行した。

この類の詐欺?はスーパーコンピュウタ導入事例が似ている。

法の具体化としての行政行為は現実社会に合わせる事が法の実現ゆえ杓子定規には行かない。そこに裁量が入る。法治文化未発達の国では裁量権の濫用でいわゆるクローニーキャピタリズムとなる。最も判り易いのは大陸チャイナの「黒白鼠資本主義」だ。アジア通貨危機以前の東南アジア経済もそれであった。

東南アジアで最も早く資本主義が発達し、西欧先進国並みの法治国家と教えられてきた我が国がその根底においてクローニーキャピタリズムを蔓延らせる文化を持ち合わせていた証明として、麺類騒動が政治史に残るだろう。

そして『脱亜入欧』を計った日本人を『イエロウモンキー』と蔑まれた史実が史実に留まらない事実を直視すべきである。

日本人にはつい最近まで「恥」の文化があった。宗教性もなく「恥」も知らず有るのは目先の金儲けのみ。どこで間違えたのか。


by sasatatsu | 2018-04-16 12:46 | いいたい放題 | Comments(0)