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にほんしゅのせかい 言いたい放題


by sasatatsu

ごまめのはぎしり

日記だからして書き残しておきたい。
昨夜(4/8)の国営放送で砂川事件の最高裁判決が出る前に時の最高裁長官(田中耕太郎)がアメリカ公使に会い、最高裁判事全員一致で砂川事件一審判決(いわゆる伊達判決)を覆す約束をしていた事が報道された。アメリカの公文書の公開をきっかけに日本人の研究者が見つけた「事実」である。
当時の駐留軍の存在とその根拠となる日米安保条約の当否についてはそれぞれの価値判断が有ろう。憲法9条の解釈にも色々あろう。
どう考えても「文句無しに問題」となる事実は、三権の一つ司法権を預かる機関の「長」が、外国の代理人と密会し、後に出す予定の司法判断を「約束」する。しかも憲法上個々の独立を保障された裁判官の判断が全員一致となる事まで。
おいらが学生の頃に学んだ憲法の「統治行為論」に関連する判例にまつわる事柄だが、読売の旧社主だったか正力がCIAと密接な関係だった事実とか、30年前なら大騒ぎとなる「事実」が次々とアメリカ公文書の公開で「確定」する。
どうして自分の国の公文書と比較して「確定事項」が「真実」か否かを明白にせよと言う声が出ないのか。
「公然の秘密をなにを今更」と斜に構えるのもカッコいいが、歴史的事実の確定を自ら怠る国と言う物はその国民性そのものを外国から疑われると覚悟すべきである。「南京大虐殺」や「従軍慰安婦問題」等の歴史事実についてその正確性につき意義を述べようとするなら尚、対米関係の従属性についての歴史的事実を正面から見つめる科学者の態度を明白にすべきだ。
多くの日本人は声を上げないが、心の中では斯く思っていると信じたい。
福一の報道でも明白になったが「第4権」はその使命を果たしていないな。
by sasatatsu | 2013-04-09 20:52 | いいたい放題 | Comments(0)