売れない酒屋の薮にらみ「美酒の設計」見る
2015年 03月 28日
つい先日の事、一見「大阪のオバハン」風(大阪の人カンニンな)のご婦人がドアをくぐるなり「○○ちょうだい」である。自慢ではないが秋田の御仁で弊店を目指しておいでの向きは或る種の「覚悟」をお持ちの方が多い。弊店が世間で何と言われているのか想像はつく。流行を追って「△×」とか「□○」とかは最近増えている。残念ながら僕の守備範囲ではないので丁重にお引取り願う。取扱店を知っている時は、教えて差し上げ地図も書く。『何でわしが他所の店の宣伝しなアカンノじゃー!』と怒りに震えながら、にっこり笑い、ブームを呪う。明らかににわか地酒ファンと表情で読める。が、セールス会場で血眼ふうオバハンは流石に場違いである。「にわか地酒ファン」からブームがここまで広がってきた
と言う現象である。
長く右肩下がりの業界に神風が吹き渡りそれが暴風になりかけ・・・・。まあ弊店の事情ではないので薮睨みを決めよう。
TV番組でNOタラントコメンテイター(通称評論家)のM・Tがある発言をしたそうだ。伝聞だが「獺祭は買えなくとも代わりに雪の茅舎がある」とやらかしたそうだ。日本酒に対する造詣が非常に深いかナーンも知らない逆さ河馬か。天才と何とかは紙一重と言う。さらに雪茅の「美酒の設計」を10年来のファンと言う居酒屋評論家(正確には居酒屋探検家としてデビューか)先生の仰るには「美酒はウンマイ」そうだ。10年前といまとでは「美酒」の基本設計はアップサイドダウンである。日本酒評論家と自称しないだけまだマシか。
「美酒」はブログで予告した3/25に各店頭へと並んだはずだ。こんな風景を薮睨みしつつ、子供の頃に流行った歌を呟く。
https://www.youtube.com/watch?v=Xa0Jl71N7ag
敗戦後10年で生まれた僕が子供時代の記憶に持つ歌である。強烈である。時のGHQが「日本人の反米感情を煽る」として原題を変えさせたとウイキにある。熱狂の後の虚無は権力をも脅えさせるのだ。